異国迷路のクロワーゼ 第一回 感想
07-07,2011
「入口」
巴里の日本人形。
十九世紀、仏蘭西、巴里。街並みも、音楽も、素敵で。そして、映える、鮮やかな着物と黒髪は。少女の名は、湯音。素晴らしい……とても惹かれます。それに、なんというか、優美なだけでなく、人がいるといいますか。生活、そこにある暮らしを感じさせるのも良いですね。OPも、心地よい。愛すべき世界。ところで、でも、キャラデザはわりと意外と……アニメっぽい?
家の決まりで奉公へ……巴里へ渡ったジャポネーズ。ロリっと思ったりしましたが、時代的とも。異文化とはいいですね。看板屋に看板娘。味のあるお爺さんオスカーも、職人の若者クロードも、不思議に心を引きつける少女湯音も、キャラクター造形が素敵だ。
クロード……湯音、すれ違ったり、寄り添えたり。違うから。分からない。分かろうとし合える。豊かになれるかもしれない。
なんとも不明な環境に置かれたはずだけれど、素直で働きもの湯音ちゃん。空気を感じ取る、人形に間違えられる女の子。経営難……歴史と技と心意気、誇りに思っている、ちょっとだけ堅いところも、クロード。
そんな様子で描いたところで……思えば不思議ですね、日本の少女が遠い異国に渡り、そのまま日々を過ごし始めた、その入り口を、淡々と見心地。作中の人物にあわせてか、語らない、描かないところ、かな。ああ、うっかり細工を割ってしまう湯音……。
――――――――――――――――――――――――――――――
文化と、人と、絡ませて……知らないこと。美しい景色、夕焼け、でもこれから迎えるは夜。綺麗な音色のBGMもどこか寂しい。
怒っていた……けれど、それは何に対してでしょう。そんなに謝らなくていい……湯音に言う、クロード。自らの着物を渡す湯音……彼女がそう頼むなら、受け取るクロード。うむ、クロード、もし鈍い人でも、それはそれで可愛いけれどw こう、やっぱり、作品として、好感のもてる繊細なキャラ造形だなぁ!
子ども向けの絵本、言葉の勉強のためクロードが贈って。あの着物は母親の形見……あらら。フランス語、分かっていた湯音……あららら。一歩、引いているというか、でもどこか頑固かも、ジャポネーズの少女の考え方。もしかしたら、フランスの青年に急に理解はできないかもしれない。だけれど、それって二人の関係を無駄にする分かり合えない壁や距離ではなくて。では、お互いはお互いでも、少しずつでも、一緒にいられることはないかい?と。
EDもしっとり。うむううう、この世界観だとか、距離感だとか、文化のあれそれだとか、上手くまとめられない自分がイヤだ。とても観ていて、面白かった。幸せだったのにな。ああともかくも、素敵。
巴里の日本人形。
十九世紀、仏蘭西、巴里。街並みも、音楽も、素敵で。そして、映える、鮮やかな着物と黒髪は。少女の名は、湯音。素晴らしい……とても惹かれます。それに、なんというか、優美なだけでなく、人がいるといいますか。生活、そこにある暮らしを感じさせるのも良いですね。OPも、心地よい。愛すべき世界。ところで、でも、キャラデザはわりと意外と……アニメっぽい?
家の決まりで奉公へ……巴里へ渡ったジャポネーズ。ロリっと思ったりしましたが、時代的とも。異文化とはいいですね。看板屋に看板娘。味のあるお爺さんオスカーも、職人の若者クロードも、不思議に心を引きつける少女湯音も、キャラクター造形が素敵だ。
クロード……湯音、すれ違ったり、寄り添えたり。違うから。分からない。分かろうとし合える。豊かになれるかもしれない。
なんとも不明な環境に置かれたはずだけれど、素直で働きもの湯音ちゃん。空気を感じ取る、人形に間違えられる女の子。経営難……歴史と技と心意気、誇りに思っている、ちょっとだけ堅いところも、クロード。
そんな様子で描いたところで……思えば不思議ですね、日本の少女が遠い異国に渡り、そのまま日々を過ごし始めた、その入り口を、淡々と見心地。作中の人物にあわせてか、語らない、描かないところ、かな。ああ、うっかり細工を割ってしまう湯音……。
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文化と、人と、絡ませて……知らないこと。美しい景色、夕焼け、でもこれから迎えるは夜。綺麗な音色のBGMもどこか寂しい。
怒っていた……けれど、それは何に対してでしょう。そんなに謝らなくていい……湯音に言う、クロード。自らの着物を渡す湯音……彼女がそう頼むなら、受け取るクロード。うむ、クロード、もし鈍い人でも、それはそれで可愛いけれどw こう、やっぱり、作品として、好感のもてる繊細なキャラ造形だなぁ!
子ども向けの絵本、言葉の勉強のためクロードが贈って。あの着物は母親の形見……あらら。フランス語、分かっていた湯音……あららら。一歩、引いているというか、でもどこか頑固かも、ジャポネーズの少女の考え方。もしかしたら、フランスの青年に急に理解はできないかもしれない。だけれど、それって二人の関係を無駄にする分かり合えない壁や距離ではなくて。では、お互いはお互いでも、少しずつでも、一緒にいられることはないかい?と。
EDもしっとり。うむううう、この世界観だとか、距離感だとか、文化のあれそれだとか、上手くまとめられない自分がイヤだ。とても観ていて、面白かった。幸せだったのにな。ああともかくも、素敵。
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湯音ちゃんが可愛すぎる♪
異国迷路のクロワーゼ The Animation 第01話「入り口」です。 夏の
夏新番3つ目!!サトジュンのお名前が♪
何かまたGOSICKみたいなのが始まった・・・。と思ったらOPが世界名作劇場っぽい。日本人の女の子が、遠く仏蘭西に渡って来る話みたいです。赤い靴、履~いてた~、女の子~。異~人さんに連~れられて、行~っちゃった~。 童謡「赤い靴」が頭をよぎります。自分の
佐藤順一ワールド全開でした。『ARIA』『たまゆら』のような癒し系ですね。
「私ハ…このギャロリの家族ニナリタイ」
原作未読。
舞台は、19世紀末のパリ。
日本に買い付けに来ていたオスカーが奉公先を探していた湯音と知り合い、
我が家である鉄工芸品店「ロアの看板」に連れ帰ったようなのだが…
【入口】
異国迷路のクロワーゼ 1 (角川コミックス ドラゴンJr. 111-2)著者:武田 日向富士見書房(2007-12-08)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る
それは優しくて小さな出逢いの物語~♪っ ...
第1話 「入り口」
【あらすじ】
19世紀後半、西欧において日本の文化が流行していた時代に、単身フランスへと渡った日本の少女ユネ。パリの下町アーケード商店街『ロアの歩廊(ギャルリ・ド・ロア)』...
ARIA+びんちょうタンって印象でした。
湯音ちゃんちっちゃ~い
かわええо(ж>▽<)y ☆
サトジュンさんに井上さんとARIAスタッフが参加してるのが1発でわかりました。
井上さんが総作監だけにクオリティ...
私はこのギャルリの、家族になりたい
「異国迷路のクロワーゼ」第一話感想です。
異国迷路のクロワーゼ 1 (角川コミックス ドラゴンJr. 111-2)(2007/12/08)武田 日向商品詳細を見る
日本流にて、つかまつる。
というわけで、
「異国迷路のクロワーゼ」1話
振袖看板娘の巻。
かっぽかっぽ。
ジャポネーゼ湯音ちゃん、海を渡ってご奉公。
When in Rome, do as the Romans do.
郷...
「わたしは…このギャルリの家族になりたい」
―― クロードの優しさを示す一枚の写真大らかで、飾り気のないその笑顔を知っている…。太陽のように温かくて、居心地の良いあの笑顔。嬉々とした表情で写真...
2011年夏アニメ第2弾は?
中川かのん主演・・いえゆおんです。
世界は踊るよ、君と。/ここからはじまる物語羊毛とおはな 湯音(東山奈央) 羊毛とおはな 湯音(東山奈央) flying DOG 2011-07-20売り上げランキング : 383Amazonで詳しく見る by G-Tools
 
...
文化の違う異国の地で育む人と人との絆と成長の物語。
この溢れ出る癒しの雰囲気感が堪らなく素敵です。
小さな大和撫子―
最初、湯音の声があやにゃんにソックリに聞こえました。
そんな感じで始まったクロワーゼ。
イメージとしては“エマ”のような舞台に和服ロリ美人が現れたって感じでしたねw
異国迷路のクロワーゼ 1 (角川コミックス ドラゴンJr. 111-2)(2007/12/08)武田 日向商品詳細...
#01「入口」
「わたしは、このギャルリの家族になりたい・・・」
湯音の打算の無い一途な気持ち・・・そして、文化は違えども思いは通じる・・・
う~ん、実に良い言葉です。
という...
19世紀のパリ『ロアの歩廊』、小さなジャポネーゼの湯音がやって着ました♪
「ロアの看板店」のオスカーさんが日本土産とともに連れてきて。
店主のクロードはびっくりですねw
▼ 異国迷路のクロワーゼ...
メディアラハン
異国迷路のクロワーゼですが、19世紀のパリで長崎からやってきた少女・湯音が鉄工芸品店、ロアの看板店に奉公します。サンタクロース髭のオスカーは優しいですが、店のクロードは日本人の少女を歓迎はしません。(以下に続きます)
これは良い雰囲気の癒しアニメ
事前からそういうイメージで見てみたけど健気なヒロインや周囲の優しい人々との交流がいい感じでARIA(とはちょっと違うけど)みたいな作風イメージかも。湯音が頑張っているのを見て認めるクロードの場面など雰囲気を構成する各シーンの演出...
異国迷路のクロワーゼ The Animation 第1話、「入口」。
原作未読です。
19世紀後半、パリの小さな商店街「ロアの歩廊(ギャルリ・ド・ロア」にある「ロアの看板店(アンセーニュ・ド・ロア)」という鉄工芸品店に日本から湯音という女の子が奉公にやってきました...。
奴隷という制度は日本以外の貨幣経済と家畜市場の発達した社会では必須のシステムです。
ほんの数十年前まで北米大陸では奴隷制に基づいた差別が厳然として存在していました。そんな脛に傷もつ国家が南アフ...